こんにちは、28歳の時に未経験からITエンジニアを目指したniyuta(@niyuta)です。

今回、未経験から派遣会社のゴリゴリでITエンジニアになれた時の話です(当時)
前回の記事では、派遣会社に何社も登録をして、ようやくサーバー構築の仕事に巡りあえたと言う内容で記事を書きました。
↓
何社も何社も派遣会社に足を運んでようやく……


ようやく、ITエンジニアっぽい仕事が出来そうですよ!
もう、年齢は30歳(目前)!!
後戻りは出来ません。
「その企業様にぜひ、面談に行きたいです」
派遣会社のコーディネーターさんに私は頼みました。
すると派遣会社のコーディネーターさんはこう言います。
「Linux(リナックス)は出来ますか?」
「へっ?」
Linuxってあの……WindowsではないLinux?
と訳の分からないことを私は頭の中で考えます。
Windowsサーバーすら、まともに触った事がない私にLinuxなんて出来る訳がないです。


Linuxを使うんですか?
私が派遣会社のコーディネーターさんに聞くとコーディネーターさんはこう答えます。
Linux上にWebフィルターを構築する業務だそうです。
な、な、なんかよく分かりませんが、難易度が高そうですよ。
IT未経験の私にそんな高度な事が出来るのでしょうか?
「あなた、Windowsサーバーの資格を持ってますよね」
派遣会社のコーディネーターさんが私に言います。
「は、はい。一生懸命、勉強をして取りました」
そうです。私はITエンジニアとしては全くの未経験ですが、MCPというMicrosoftの資格を持っていました。
普通に独学でも取れる程度の資格なのですが、年齢的に時間が惜しいので資格の学校に通ってサクッと取得していたのです。
毎週、土曜日に7時間くらいの授業を8回程度受けてから資格試験に臨むタイプの講座です。
「F社さんでは、新しくLinuxOS上で稼働するWebフィルター製品を構築するサービスを提供する計画があるんです」
派遣会社のコーディネーターさんが言うF社さんとは、今回、私が紹介を希望した大手メーカーのグループ企業でバリバリのIT系です。
Linux技術者がその部署にはいないらしく、Linux使いの派遣社員を探しているとのことでした。
「はあ……」


その分野の技術者がいないのに、その分野のサービスを提供する計画をたててるの?
最初は不思議に思いましたが、よくよく聞くと、そのF社さんにはセキュリティチームというチームがあり、そこでLinuxOS上に構築するWebフィルター製品のサービスを販売したいとのことでした。
当時、ちょうど世間的にはセキュリティに対しての意識が高くなっていて、さらにF社さんとしては、そのWebフィルター製品のメーカーとの仲良し度とかが相まってどうしてもそのWebフィルター製品を売りたかったらしいんですね。
「それだと、F社さんはLinuxの経験者を望んでるんでは無いんですか?」
試しに私は聞いてみます。
「Linux未経験でも、これからLinuxを深く覚えていきたい人なら大丈夫だそうです。やる気があれば、Linuxの経験が少なくても、人間性重視だそうで」
コーディネーターさんは熱っぽくいいます。
「……」


おかしなことになってきましたよ
F社さんのいう「経験が無くても、これからLinuxをしっかり勉強していける人というのは、おそらく今までWindowsサーバーに深く関わってきた技術者が、Linuxもやっていきたいと言う意味では?」
しかし、私も後には引けません。


応募したいです
F社さん面談前に事前打ち合わせ
後日、私はまたその派遣会社にやって来ます。
今日はここの派遣会社からF社さんに派遣されているKさんと言う方と事前面談です。


正直、非公式です
私は、もともとはIT業界ではなく未経験であること、しかしITエンジニアを目指していること。
Linuxどころか、Windowsサーバーも扱えないことをぶっちゃけました。
しかし、派遣コーディネーターさんとKさんは、私をF社さんに紹介する方向で話を進めます。
詳しく話しを聞くと下記のことが分かりました。
今回募集のかかっているLinuxのWebフィルターを構築する業務は、Kさんの所属しているチームがやることになっているそうです。
そしてKさんはそのチーム、つまりそのセキュリティチームのチームリーダーをやっているそうなんです。
Kさんがチームリーダーをやっているので、誰かが面談に行くと、KさんはF社さんから履歴書を見せてもらい、「この人で良いか?」と確認される立場と言うことらしいんです。
Kさんが「この人がいいです」といったり、「ぜひ、この人で!」と、言えば受かるそうなんです。


……
派遣会社のコーディネーターさんは、どうしても自社から、F社さんに二人目を派遣したいとKさんに頼み込みます。
そうなるとKさんもなかなか断れません。
後日、私はF社さんに面談に行き、無事、就業が決まりました。
たぶん、ガチな未経験なので、F社さんに判断を聞かれたKさんも理由には困ったことでしょうが、事前面談をした時にこう言っていました。
資格取得を理由にするつもりです。
今回は特に経験者でなくても前向きに取り組める人を雇うと言うことなので、未経験でも資格を取得している事を理由にすると言っていました。
ちゃんと勉強して資格取得するような人は勉強熱心なはずだから……と。
何にしても、この派遣の仕事が結局は私のインフラエンジニアとしての最初の半歩となったわけです。
少し高いお金を出してまで資格取得の講座に申し込んだ時は、未経験なのにお金を出してまで役に立つかどうか分からない資格の勉強をすることに不安がありましたが、結果は良い方へと繋がりました。


この記事があなたのITエンジニア人生の助けになれば幸いです
次回の記事はIT業界未経験でバリバリのIT企業に入るも、まさかの理由で派遣切りにあってしまう話しです。
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