こんにちは、28歳の時に未経験からITエンジニアを目指したniyuta(@niyuta)です。

この記事は、下記の記事の続き的な内容です
今回はLinuxの資格について書きます。
私はかなり昔にLPIC(エルピック)レベル2を取得したことがあります。
ITエンジニアとしては、ほぼほぼ未経験の状態でLPIC(エルピック)のレベル2を取得しました……意味が分かりません。
その時はまだレベル3は出来ておらず、レベル2が最上位でした。当時としてはそれなりに難しい資格だったと思います。
それを一度もLinuxサーバーを構築して、お客様に納品をしたことも無い……Linux技術者ではない私が……Linux技術者の資格を取得したのです。(資格取得の為に構築の練習はしましたが)
少し語弊はありますが、あえて少し面白く言うなら……


一度も誰とも剣の試合をしたことがないのに、北辰一刀流免許皆伝の称号だけもらったというような状態です
詳しくは下記をご覧ください。
LPIC(エルピック)の更新期限は5年です。
もちろん、更新はしておりません。
一度認定を受けると、認定日から5年を経過したら「INACTIVE」というステイタスに変更されますが、認定された「事実」が無効になる事はありません。


今は私は「INACTIVE」の状態です。非活性?非活性ってなんですか?
私は結局はWindowsサーバー系のITエンジニアになりましたので、とても(期限切れになる)当時、あの(少し)マニアックな試験内容を勉強し直して更新する気にはなれませんでした。
しかし、資格取得の為にLinuxの勉強はしていて良かったです。
Windowsサーバー系のITエンジニアになっても、案外、いろいろなところでLinuxコマンドって使うんですよね。
そして先日、他のエンジニアと話をしている時に。


僕、LinuC(リナック)なら持ってますよ


へ!?リナック?それって、LPIC(エルピック)のこと?


え?niyutaさんはLPIC(エルピック)持ってるんですか?
と言うような会話があり。
私はもう非活性?してしまいましたが、LPICレベル2を取得したという事実は消えないらしいので、現状のLPICがどうなっているのか調べてみることにしました。
なぜ、日本では、こんなにもLPIC(エルピック)とLinuC(リナック)がややこしいことになっているのかも踏まえて説明していきます。
LPIC(エルピック)とは?
正式名称は「Linux技術者認定試験(Linux Professional Institute Certification)」です。
Linuxの技術力を認定する資格で、現在は、カナダに本部を置くNPO法人LPI(エルピーアイ)の、日本支部によって運営されています。
NPO法人LPI(エルピーアイ)日本支部のホームページを見ると。
LPICは世界最大かつ最も認知されているLinux認定です。
参考:Linux Professional Institute LPIC-1
認定開始年月日も2001年5月からで、もう20年も続く世界標準の資格です。
LinuC(リナック)とは?
一方、LinuC(リナック)の正式名称は「Linux技術者認定資格LinuC(リナック)」です。(たぶん)


ややこしいわぁっ!!
LinuC(リナック)はNPO法人LPI-Japanが独自に作った資格で、日本市場に合わせた試験だそうです。
2018年の最初のテストでは従来のLinux試験だったLPIC(世界標準の方のこと)を踏襲していましたが、 2020年4月1日のVersion 10.0からその出題範囲を大幅に改定して、クラウド時代のすべてのIT技術者に必須の認定試験になったとのことです。
元々、NPO法人LPI-Japanは世界標準のLPIC(エルピック)を提供していたのですが、2018年から独自に日本向けのLinuC(リナック)というものを作ったのです。
そして、大元のNPO法人LPI(エルピーアイ)は日本でLPIC(エルピック)試験を提供する母体をNPO法人LPI-JapanからNPO法人LPI(エルピーアイ)の日本支部に変更した……という経緯があるようです。


マジか……複雑や
なぜ、NPO法人LPI-Japanは独自LinuC(リナック)を始めたのか?
Linuxは地域性が強いからだそうです。
私の感覚では、日本ではCentOSが人気が高いイメージ(あと、レッドハットとか?)ですが、海外の学術系ではSolarisが人気が高かったりします。
(↑かなり昔の話なので、今はそうでないかもですが)


でも、馴染みのない人にはSolaris(ソラリス)?何じゃそりゃ?ってなったりもします
そこで、より日本市場に適した認定試験が必要とのことで、NPO法人LPI-Japanは日本独自の試験を開発したようです。
他に、NPO法人LPI-Japanが独自で日本向けのテスト(LinuC)を始めた理由としては、LPICテストの情報漏洩問題があるそうです。
LPICは世界共通で行われています。
そのLPICは、過去に外国の違法業者が試験の問題を漏洩したそうです。
つまり、その漏洩された問題を丸暗記すれば、誰でもLPICに受かるということです。
丸暗記すれば誰でも取得できる資格なんかに価値はありません。
日本でも同じ内容の試験が実施されており、日本のLinux認定試験の信用問題にもかかわります。
そこで、LPI-Japanは日本独自の試験を開始して試験問題を管理することにしたのです。


世界標準のLPICか、日本の風土に特化したLinuCか?どちらを取るべきか悩むところですが……
とりあえず、少々、受験方法の分かりにくいLPICの受験方法の説明をします。
LPICの受験方法
たまにネットを調べていると「LPIC 廃止」や「LPIC 日本では試験が受けられない」という情報をよく目にしますが、あれは間違いです。
LPIC(エルピック)試験は日本でも受験可能です。
受験方法は下記です。
2.ピアソンVUEにてアカウントを取得
3.ピアソンVUEで試験を予約


LPI IDの取得は下記からできます
「こちらから登録」をクリックします。
LPI IDを作成します。
ピアソンVUE にてアカウントを取得後、試験の申し込みをします。
↓
「試験を予約する」をクリックします。
ピアソンVUE にてアカウントを取得していない人は「アカウントの作成」をクリックします。
アカウント作成済みの人はユーザー名とパスワードを入力して、「サインイン」をクリックします。
あとは通常通り試験の予約をします。


LinuCの方は迷うことが無いと思いますので、説明しませんが下記から受験申込可能です
クラウドサービスを使っていてさえ、結局、中身はLinuxOSです。(インスタンスの中身がという意味です)
コンピューターのアーキテクチャを理解しようとするとWindowsだけでは分かりにくい部分が多いです。その点、Linuxはコンピューターのアーキテクチャの本質が学べるOSです。
LPICやLinuCは、そのLinuxに対する技術力を証明するのに最適な資格です。
興味のある方はぜひ、LPICやLinuCに挑戦してみてはいかがでしょうか?


この記事があなたのITエンジニア人生の助けになれば幸いです
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