こんにちは、28歳の時に未経験からITエンジニアを目指したniyuta(@niyuta)です。

この記事は、下記の記事の続き的な内容です
未経験からITエンジニアを目指すのに資格が必要かどうかで悩んでいませんか?
どのITエンジニアにも有利……という、絶対的なIT資格を探すのは難しいです。
しかし……


自分がなりたいITエンジニアの姿をしっかり見極めていれば、他者からの評価の面でもスキルアップにおいても資格取得は有効な手段です
この記事は、ITエンジニアに興味を持っている受験生・新卒・既卒の方、エンジニア転職を考えている方に、おすすめの資格の選び方について書いています。
それぞれのITエンジニアの職種に適した資格の選び方と、国家資格とベンダー資格の特長などを解説します。
目次
未経験からITエンジニアを目指すのには、どんな資格が有効?
就活生におすすめのITエンジニア資格


たまにITエンジニアになるのに、資格は役に立たないと言う人もいます
経験もないのに資格があっても実務では通用しない……という意見からだと思いますが。
しかし、全く同じ評価の二人であれば、業務に少しでも関連のある資格を持っている人のほうが採用されやすいのも事実です。
また、採用後、二人ともが業務未経験であったとしても、資格取得する為にITの基礎を少しでも勉強している人の方が業務の理解は速いでしょう。
資格を取得する為に勉強した人は、勉強をしていない人より一歩先に抜きんでることが出来ます。
もし、なりたいITエンジニアの姿が決まっていない、どのスキルが必要かわからない状態であれば、全体を網羅的に学習できる国家資格を目指してみるのがおすすめです。


IT関連の国家資格については別の記事で紹介させて頂きます
転職者におすすめのITエンジニア資格
IT業界は、Web、通信、ソフトウェア、ハードウェア、情報処理サービスなどの業界ごとに必要な専門スキルは異なります。
なりたいITエンジニア像や、そのエンジニアに必要なスキルが絞れている方におすすめなのは、より現場の仕事に直結する民間資格(ベンダー資格・ベンダーニュートラル資格)です。


クラウドエンジニアを目指すならAWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト(AWS SAA)などおすすめです
ただ、フロントエンドのWebエンジニアは基幹系システム開発エンジニアほど資格が重要視されないと言われています。
ポートフォリオ提出でスキルを直接的に判断できることと、Web関連会社はSIerに比べ、若くて自由な社風の企業が多いことが、それらの理由かもしれません。
それでも、ITエンジニアは勉強を怠ってはいけません。
Web系エンジニアを目指す方は、資格取得だけでなく、入社前にオンライン学習やスクールに通うなどでスキルアップしておくことも検討してみましょう。
経験者のスキルアップなら資格取得を応援してくれる制度を活用
すぐに転職するつもりはないがスキルアップのために資格取得を考えている場合は、タイミングを逃さないようにしましょう。
就業中の会社や派遣会社などに資格取得支援の制度がありませんか?
「Web系エンジニアにおすすめの派遣会社5選」で紹介した派遣会社のmodis(モディス)は、資格取得のお祝い金が年間5万円まで申請できます。


私の知り合いのエンジニアは基本給以外に資格手当を毎月3万円ほどもらっていました
LinuCで5千円、PHP技術者認定で5千円と積み重ねて、毎月3万円もらっていたのです。資格手当だけで年間36万円の上乗せです。
資格取得のための勉強は、ITエンジニアのスキルを客観的に見直したり、体系立てて学ぶよい機会になります。
経験を積みつつ、資格取得でスキルアップしてお祝い金がもらえるなら、計画的に利用しましょう。
ITエンジニアに必要な知識全般を知るには国家資格がおすすめ
ITエンジニア向けの国家資格の3つのメリット
必要な知識の概要を幅広く理解できる
職種に直結するスペシャリスト系の試験でも、マネジメント系の出題も含まれており、網羅的かつ強弱つけた出題で効率よく知識を得られます。


ほんと、国家資格は腹がたつくらいに範囲が広いです(笑)
費用面でベンダー試験よりお手軽
ベンダー試験の受験料は数万円を超えることもあるため、国家資格の税込5,700円はお手軽です。
また、資格の有効期間もないため更新料など維持費がかからない試験が大半です。


ベンダー試験は期限が3年のものが多いので、2つくらい難しい資格を持っていると、更新だけで大変です
一部試験免除や入試優遇の制度がある
ITに関する知識は様々な場面で必要とされるため、意外なところで優遇されているものも多くあります。
例えば、応用情報処理技術者試験(AP)は、中小企業診断士・弁理士試験の一部試験免除制度があります。
また、警察官の採用試験の任用資格にも該当します。
入学試験や入学後の単位取得で優遇されたり、取得のための講義を設けている大学もあります。
★応用情報処理技術者試験(AP)の優遇制度

ITエンジニア向け国家資格の難易度レベル
情報処理技術者試験は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施している情報処理分野の国家試験です。
IPAが公表している難易度レベルは図のようにレベル1~4に分かれています。
これによると、ITパスポート(略号IP)はITを利用するユーザー試験の位置づけのため、ITエンジニアとして資格取得を考える場合には、11種類のうち、基本情報処理技術者(略号FE)または応用情報処理技術者試験(略号AP)が候補となります。
AP合格2年以内であれば、高度情報処理技術者(レベル4以上の情報処理技術者試験)の午前Ⅰ試験の免除申請ができるので、効率よくキャリアアップできます。
出典:IPA 情報処理技術者試験一覧
基本情報処理技術者(FE)・応用情報処理技術者試験(AP)の学習時間・合格率
FE・APそれぞれの受験者数と合格率は以下のとおりです。
・基本情報技術者試験(FE) 受験者数169,170名(合格率25.7%)
・応用情報技術者試験(AP) 受験者数99,244名(合格率22.3%)
ITエンジニアの業務に関する基礎知識があるかどうかによって、資格取得までの学習時間は異なります。FEに対応した授業を実施している大学の学習時間を調べたところ100時間ほどでした。
またAP取得の場合は、初心者が必要な学習時間は500時間かかるという説もあれば、ほんとか嘘か、50時間で合格したという方もいます。
情報処理技術者試験に独学で取得出来そうかどうか確認したいなら、IPAのWebサイトの過去問で試してみましょう。
なりたいITエンジニアに必要な業務スキルは民間資格で磨こう
ITエンジニア向けのベンダー資格のメリット
ベンダー資格とは、ソフトウェアやネットワーク機器などの販売会社が、自社製品の操作や必要な管理技術を満たしているかを認定する資格です。
ITエンジニア以外には馴染みの薄い資格も多いですが、そのベンダー製品を使用する業務に就くのであれば非常に有利になる資格です。
例えば、ネットワークエンジニアを目指す場合の資格候補としてなら、ネットワークスペシャリスト試験(国家試験)も良いですが、即戦力という点では、ベンダー資格のCCNAも有力候補となります。


CCNAを例に、ベンダー資格のメリットを3つ解説しましょう
市場シェアの高いベンダーが認定試験を実施している
例えば、CCNA(Cisco Certified Network Associate)の認定機関シスコシステムズはネットワーク機器の会社です。
シスコシステムズのネットワーク機器のシェアは国内で51.6%を占めています。(2020年6月22日IDC発表)


これがどういうことか分かりますか?国内で利用されている大半のネットワーク機器が扱える資格ということです
ネットワークの知識だけでなく、業務で使用する確率の高いベンダー製品に対する技術があるということを証明できます。
ベンダー資格には更新が必要
更新ごとに費用もかかりますが、一度取ったら終わりではなく知識がブラッシュアップされている証明にもなります。
資格取得で本気度がPRできます。
業務に直結するベンダー資格は(CCNAであればネットワークエンジニアなど)、目標とするエンジニアや業務が明確な為、その職種や業界への本気度を示すことにもなります。
また、派遣会社が派遣社員を企業に推薦する際にも大きなアドバンテージになります。
Oracleを扱うならオラクルマスターを取得するのも良いですし、最近人気の高いクラウドサービス3社のAmazonのAWS、GoogleのGCP、MicrosoftのAzureも認定試験制度があります。
ITエンジニアの業務直結スキルの証明には、ニュートラルベンダー資格もおすすめ
ITエンジニアの業務に直結する技術を測る資格には、一つのベンダーに囚われないニュートラルベンダー資格もあります。
利点は、幅広い会社で使われていることです。
例えば、Linuxはサーバー運用のOSとして広く使われるサーバー言語です。
このサーバーエンジニアに必要なLinuxの技術力を認定しているのが……


今は日本ではLinuCです。このLinuCについて私は含むところが多々ありますがそれはおいておいて……
その他にも、プログラミング言語に関するニュートラルベンダー資格には、PHP技術者認定試験、Ruby技術者認定試験などがあります。
ベンダー資格は派遣会社や専門スクールなどで効率の良い学習方法が提供されています。
時間と費用と目的にあわせた学習方法を選んで、自分のやりたい仕事に活かせる資格をとりましょう。
ITエンジニアごとの仕事の内容、勉強方法、資格なども別の記事で紹介しますので参考にして下さい。
ITエンジニアに資格は必要か?のまとめ
1.ITエンジニアを目指す最初の資格には、基本情報処理技術者(FE)・応用情報処理技術者試験(AP)を検討してみよう。
2.ネットワークエンジニアにはベンダー資格のCCNA、サーバーエンジニアにはニュートラルベンダー資格のLPICのように、目指すITエンジニア業務に直結した民間資格で素早く転職につなげよう。
3.目指すITエンジニアになったら、現状確認とキャリアアップのために資格取得を活用しよう。


この記事があなたのITエンジニア人生の助けになれば幸いです
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